2018-01-19から1日間の記事一覧

無音の声

僕が彼女の裸体を愛でるのは、彼女を愛しているからではない。正確にいうのなら彼女の、その身体の骨格に恋をしているからだ。特に彼女の肩甲骨や背骨は美しく、触れると、ころころ音が立つような感触があった。そっと撫でれば、硬い骨が僕の手の中でそっと…

またね。

平穏な日々をぶち壊すような何かが欲しかった。とでも言えばいいだろうか。ほんの小さな遊び。愚かで艶めかしい戯れ。月に一度きりのささやかな幻。官能小説などでは到底敵わないようなリアル。様々な男との一晩は、とても刺激的で愉しかった。世の中には色…