誰か歌って

赤い赤い太陽見たの。あの子に誘われビルの屋上。ねえねえ聞いて。私見た。真っ赤な太陽この眼で見たの。沈まないで欲しかったのに、それでも沈んでいったから、太陽はきっとホントは冷たいって言った。そうしたらあの子が言ったの大丈夫だよって。だから私は大丈夫。あの子がいるなら大丈夫。そう思って笑ってた。それも束の間あの子がいない。あの子がいない。あの子がいない。あの子はどこかへ消えちゃった。太陽みたいに沈んでいった。結局あの子もおんなじだった。太陽みたいに冷たかったの。