いつも畳が見える。レースのカーテンが隅に括られてある窓、射し込む強烈な日射しが畳をジリジリ焼いていて、それをワタシはじっと睨んでる。畳の上では色んなことが起こる。悲しいこと嬉しいこと痛いこと苦しいこと愛、愛、愛、フレームアウトする画面、畳と一緒にワタシも焼かれていた。焦げたワタシが夜の冷たい畳の上に寝ている、静かだ。一度だけ蛙が鳴く。焦げたワタシをワタシが見ている、そしてここには何もないと気付き、全て幻だと知る。