日記

嘘つきの君にはわからないよ。僕の愛情の形なんて。君の愛してるはただのおうむ返しだろう。僕がいくら本気で愛したところで、君が返してくれるのは見よう見まねの愛情だ。誰かの受け売りか、小説や映画の真似か、それは分からないけれど、君はさも本物のようにそれを主張する。そんな君が僕は嫌いだ。けれど君を前にした時の僕はどうしたって君を愛していて、僕はそんな自分が情けなくなる。惨めな気持ちになる。けれどどうにも出来なかった。僕が君を愛してしまった時点で、僕らの恋愛は完結してしまったのだから。

 

僕は今日も君を愛してる。君は今日も嘘をつく。こうして僕らどこまで行けるのだろう。
見えないようで見える、遠いようで近い、終わりというやつから目を逸らして、僕らは繋がったふりをしながらこの道を歩いていく。